汚肌から美肌へ スキンケア実践録

汚肌からでも美肌になれるのか?シンプルスキンケアで毛穴レス美肌を目指すブログです。

肌の構造とスキンケアのあり方①

今回は、肌の構造ついて説明していきます。

結構基本的なことだったりしますが、あまり理解せずに過ごしてる方もいるんじゃないかと思います。

スキンケアは「とにかく保湿が重要!」という考えが多いと思いますが、今回説明する肌のしくみについて理解すると、スキンケアの考え方が180度変わるんじゃないかと思っています。

実際、私も考え方が変わりました!

バカなりに考察していこうと思います\(^o^)/

長くなるので、2回に分けて記事を書こうと思います。

 

肌の構造~3つの層~

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出典:【医師監修】体内の保湿成分とコスメの関係 | スキンケア大学

 

 まず、肌の構造は大きく分けて外側から、

  • 表皮
  • 真皮
  • 皮下組織

の3つの層からなっています。

 

●表皮

表皮は、平均0.2mmの厚さの薄い膜です。

内側から、「基底層(きていそう)」「有棘層(ゆうきょくそう)」「顆粒層(かりゅうそう)」「角質層(かくしつそう)」の4つの層から出来ています。

そして皆さんも良くお聞きするかと思いますが、この表皮では、ターンオーバーという肌の生まれ変わり(新陳代謝活動)が行われます。

ターンオーバーは、基底層で表皮細胞が生まれ、有棘層、顆粒層、角質層と徐々に細胞が押し上げられ、最終的に垢となって剥がれ落ちることです。

簡単に言うと、“肌細胞の一生”というところでしょうか。

一番内側の基底層で肌細胞の赤ちゃんが誕生し、徐々に年を取りながら最後は死んで剥がれていく、といった感じです。

ちなみに、一番上の角質層にいる細胞はすでに死んでしまっている角質の集まりです。

このターンオーバーの周期は、「年齢✕1.5」という計算で予測することができます。

「ターンオーバーの周期は28日」と言われることが多いですが、年齢や肌の健康状態によってターンオーバーの周期は異なってきます。

なので、一概に◯日が良い!というわけではないので、あくまで目安です。

 

●真皮

真皮は表皮の下にあり、3つの層からできています。

そして「血管」「神経」や、「皮脂腺」「汗腺」などの付属器があります。

真皮では、コラーゲンエラスチンヒアルロン酸(基質)によって、肌本来のハリ柔軟性潤いを維持しています。

また、これらの成分を生み出す「線維芽細胞」という細胞が存在します。

年齢とともにハリや潤いがなくなり皺が増えるのは、この線維芽細胞の活動が衰えて、コラーゲン等の成分が減ってしまうことから起こります。

 

●皮下組織

皮下組織は皮膚のもっとも下にある組織で、表皮と真皮を支えています。

 

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 さて!

上記で肌の大きな3つの層について説明をしました。

この3層の中でも、私達が普段行っているスキンケアが影響を与えるのは「表皮」という部分になります。

なので、真皮と皮下組織はスキンケアの視点からは殆ど重要ではありません。

 そして、スキンケアが作用する部分は表皮と言いましたが、

正確には・・・

表皮の中にある「角質層」にしか浸透しないんです!

 

表皮のしくみ~実は化粧品は角質層までしか浸透しない事実~

え~っと、衝撃的ですが事実です。

お肌に塗ってる化粧水とかクリームは、角質層までしか浸透出来ません!

角質層ってどこだったっけ・・・?

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ここです!!!

表皮の一番・・・僅か0.02mm程のうっすーい層です!

ラップ1枚分と同じ薄さです。

 

「マジか・・・ほんとに?」

 

事実、化粧品や医薬品を管轄する厚生労働省薬事法でも定められています。

化粧品は角質層までしか浸透しない、浸透させてはいけない

このように考えられているんですね。

化粧品の広告や宣伝でよく、「肌の奥までぐんぐん浸透!」とか書かれていませんか?

よく見ると近くに極小さい文字で「※浸透とは角質層まで」と書かれてあったりします。

あれは「※角質層まで」と書いていないと薬事法違反になってしまうからなんです。

何も知らない一般の消費者に、化粧品はぐんぐん浸透するよ~と印象づけているんです。

化粧品メーカーは、こんな誤解を与えるような表現で商品を売ってたりするんですね(^_^;)

 

でもそもそも、なぜ角質層までなのか?

その理由はちゃんとあります。

 

角質層を突破して化粧品の成分を届けるのはとても危険

角質層は厚さ0.02mm程しかない薄い層ですが、皮膚の中で最も強固なバリアとして機能しています。

  • 外から入ってくる様々な侵入物から体を守る。
  • 肌の水分が蒸発しないようにし、乾燥から肌を守る。

この角質バリアによって、人間の皮膚は守られています。

そしてこの角質層より奥の層には、ランゲルハンス細胞という免疫センサーが張り巡らされています。

このランゲルハンス細胞は、外から入ってきた侵入物を察知し攻撃する役割があります。

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出典:Treat Treat(トリートトリート)オンラインショップ / セラミドとお肌のこと

 

もし、化粧品が角質層のバリアを突破して浸透したら?

ランゲルハンス細胞が侵入した化粧品成分に反応し、肌にかゆみ炎症を起こす原因になります。

つまり、化粧品が浸透すればするほど肌にダメージを与え、敏感肌になってしまう可能性が高くなるということなんです。

 

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 以上のことから化粧品は、「浸透しすぎない方がいい」というのが結論になります。

 

では、化粧品は意味があるのか?と思う人もいるかと思います。

どんなに頑張っても、結局は0.02mmの薄い層ぐらいしか保湿できませんから  笑。

では、目一杯保湿してるのに肌が乾燥したり肌荒れに悩む人がいるのはなぜでしょうか?

 

肌のしくみが分かったら、理由は簡単です。

 

角質層の役割は、肌をバリアすることでしたよね?

  • 外から入ってくる様々な侵入物から体を守る。
  • 肌の水分が蒸発しないようにし、乾燥から肌を守る。

そう、バリア機能が正常じゃないといくら保湿しても意味がないんです。

うーん、正確には保湿はあまり重要ではないというか・・・

ヒアルロン酸とか、リピジュアとか、そういった保湿成分よりも重要な成分があったりします(^O^)

スキンケアとは単純な保湿作業ではなく、肌のバリア機能を整えてきちん水分を溜め込める肌にする、ということです。

 

 

 

えー、長くなりましたが、続きは角質層のバリア機能の仕組みや、肌バリアに重要なセラミドについて書いていきたいと思います!

では!